学生痛感「日本の技術力は世界最高水準なのに…」 大学教育、本当にこれでいいの?(下) (4/4ページ)

2012.6.10 15:30

6月1日に開かれた第4回ヨシオカフェで、マイクを持ち学生と話す立教大学の吉岡知哉総長=2012年(立教大学、有志学生記者撮影)

6月1日に開かれた第4回ヨシオカフェで、マイクを持ち学生と話す立教大学の吉岡知哉総長=2012年(立教大学、有志学生記者撮影)【拡大】

  • 【Campus新聞】立教大学のキャンパス=2012(平成24)年5月31日(立教大学_有志学生記者撮影)
  • 2012年7月2日に開かれる第5回ヨシオカフェ新座のポスター 。テーマは「学際?」(仮、イラスト:立教大学寺久保祐子)

 これに対し、ソニーのウォークマンは、より優れたMP3の音質や録音容量など技術力のスペックを売りにしていた。総合的なもの作りのアップルに対し、分業特化型のソニー。日本の技術力は世界最高水準にありながら、大きな物語の中で製品を位置づけることができなかったことが、現在のアップルとソニーの現状に現れている。

 分業特化は、産業界にとどまらず、その前段階の大学教育でも顕著だ。各学部が分業化し孤立しているのだ。学問の際と書く「学際」という言葉がある。文字通り学問の際を行き来するという意味だ。これは総合大学にとって、専門学校では持ち得ない重要な教育資源といえる。立花先生へのインタビューなど取材を通じて、変化の激しい現代社会に柔軟に対応できる総合力のある人材を育成するには、この資源を十分利用することが不可欠だと痛感した。

 学生の立場から少しでも大学を改造できないかと考え、(2012(平成24)年)7月2日に開かれる第5回のヨシオカフェの企画・運営に参加している。

立教大学 有志学生記者

井上慶太郎

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