靴修理と協業、返品代行…新規需要開拓
佐川は3月に専門部署を新設。担当する黒川泰之課長は「これまで取引がなかった顧客から、宅配便の取り扱いを任せてもらったケースもある」と手応えを話す。
佐川は2月、靴修理チェーンのミスターミニットと提携し、飛脚宅配便と組み合わせた靴の宅配修理サービス「楽リペ」も始めた。さらに通販業者への返品代行業務など、さまざまな新規事業で収益拡大を模索する。
郵便事業会社も手をこまねいているわけではない。楽天やヤフーなどのインターネット競売で落札された商品の配送サービスを請け負い、ゆうパックの当日配達サービスを6月1日から全国に広げた。複数の荷物を同じ相手に送る際などに利用できる料金の割引制度も好評だ。
ただ、改正郵政民営化法の成立に伴い、新体制へ移行する正念場を10月に迎える。同社幹部は「中小企業の取引先拡大などで足場固めを急ぎたい」とするが、12年3月期は2期連続の営業赤字に陥り、コスト削減が喫緊の課題となる中、巻き返し策の決め手に欠くのが実情だ。(鈴木正行)