《監査役会の報告が終わり、報告の終了を告げた。勝俣会長が議案の提案を始めると、株主から大声が上がり始めた。勝俣会長はそれを遮るように声を大きくしていく》
《株主から、『動議! 動議!』が連呼されると、勝俣会長は『挙手をお願いします。マイクで動議を』と告げた》
男性株主「なんで、動議を無視するんですか。あなたは議長の資格がない。議事進行に関する動議を2本出します。本株主総会は、今までとは全く違う。実質国有化されるわけです。本株主総会において、重要な審議をしないといけないのに、今までの株主総会と違って、議案審議と一般質問を一緒にしちゃうという、こんなばかな話はない」
「一般質問は取締役が質問に答えないといけない。議案と一般質問を一緒にするのはナンセンス。なぜ今回は今までとやり方を変えるのか。今回こそきちんと説明すべきだ。説明書にあった定款の変更、種類株主総会と書いてある。もし、定款を通したとすると、株主総会の意味が無くなる可能性がある。これが本当かはきちんと審議しないと。議案一つ一つを丁寧に説明すべき総会だ。東京都からも株主提案がされている。ところが一般質問と一緒にできるわけではない」
勝俣会長「質問は後でお受けします。動議をお願いします」
男性株主「動議の説明をしているのになんで分からないんだ。一般質問と議案の審議、採決を一緒にするのはおかしいと言っている。例年通りの議事進行を。できないなら理由を説明してほしい。大株主の意見を聞きたい。これが一つ目の動議です」
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