JR東海社長の我慢も限界? リニア大阪早期開業論に「ありえない!」 (3/5ページ)

2012.7.17 08:00

山梨リニア実験線を走行する実験車両「MLX01-901A」=2010年5月

山梨リニア実験線を走行する実験車両「MLX01-901A」=2010年5月【拡大】

  • 秋山トンネルの内部。緩やかにカーブしている
  • JR東海の山田佳臣社長。リニアの大阪早期開業論に強い口調で反発した
  • トンネル近くの橋梁に設置された半円形の「明かりフード」。動物の侵入防止にも役立つという
  • 軌道部分の骨組みに設置されたパイプには、電気ケーブルを通す

 旧国鉄時代から、予算と引き換えの政治的な介入は新線計画の足かせとなってきた。計画に遅れが生じ、“政治新幹線”ともいわれた整備新幹線と同じ轍(てつ)は踏みたくない、との思いはJR東海内で根強い。

 特に旧国鉄改革を率いた3人のリーダーのうち、唯一、葛西敬之会長が現職として残るJR東海は、政官の横やりを嫌う体質が色濃く残っている。中間駅の建設費用を負担する方針を打ち出した際、山田社長は「中間駅で議論していては進まない。私たちでやって早く開業する」と強調した。

 ただ、9日の山田社長の発言は、単なる反論というには徹底しすぎていた。

 『関西財界など民間が資金を拠出すれば、大阪開業の前倒しが可能』との意見に対し、山田社長は「気楽な意見だ。利子のないお金があって、利益が出てから返せばいいのであればできるが、(そんなお金が)世の中のどこにあるのか」と突き放した。

「もう一度法律を読み直してもらえれば」とバッサリ

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