今や日常生活に欠かせない電子メール。簡単で便利なコミュニケーションツールである一方、詐欺やなりすましのメールを受け取ったり、知らないうちに迷惑メールの送信者になっていたりするケースも少なくない。トラブルを避けるための対策はあるのだろうか。(平沢裕子)
◇
「小切手を送って」
「Sad News…(悲しいお知らせ)」
6月下旬、川崎市衛生研究所の岡部信彦所長のメールアドレスで記者宛てに、こんなタイトルのメールが届いた。本文も全て英語。内容は「今、家族とスペインにいるが、強盗に襲われ、お金もクレジットカードも携帯電話も盗まれた。帰りの飛行機に乗るためのお金を貸してほしい。2650ドルが必要。このメールに返事して」。
岡部所長のアドレスをかたった「なりすましメール」。このアドレスで岡部所長とメールのやりとりをしていた人たちに同様のメールが送られたようで、知人の一人が返信したところ、「この住所(海外)に小切手を送ってほしい」と返事が来たという。怪しいと思ったため、知人は小切手を送らず金銭的な被害はなかったが、メールを使った「オレオレ詐欺」だった可能性もある。