岡部所長は「多くの人に迷惑をかけてしまった。でも、なぜ私のアドレスで私の知人にメールが送られたのか。私のパソコンはウイルス感染していないし、変なメールを受け取った覚えもないのだが…」と首をかしげる。
日本データ通信協会(東京都豊島区)迷惑メール相談センターの飯沼博明担当部長は「知人のアドレスなどの情報はメール送信時に途中で抜かれた可能性がある。パソコンのメールはメールソフトで送信者アドレスを自由に設定できるため、誰でも簡単になりすましメールを送ることができる」と、メールを利用する誰もが当事者になりうる可能性を示唆する。
対策の基本を守る
なりすましなどの迷惑メールが大量に届くことは以前からあり、特にメール受信にお金がかかる携帯電話では深刻な問題だった。このため、携帯会社では「なりすまし拒否」サービスを導入、利用者が設定すればなりすましメールをブロックできるようになっている。
パソコンのメールについても、メールサーバーを管理するプロバイダーが取り組みを始めている。しかし、実際になりすましメールをブロックするサービスを導入しているのはまだ2、3割程度。このため、なりすましメールを完全に防ぐ方法はまだないのが現状だ。