これまでノートは神奈川県横須賀市の追浜工場で生産していた。日産の志賀俊之COO(最高執行責任者)は「国内生産100万台の維持のため、コスト競争力を高められるのは九州」と力を込めた。
九州での自動車生産は1975年、日産が九州工場を設置したのが始まりだ。トヨタ自動車も91年にトヨタ自動車九州(福岡県宮若市)を設立し、高級車ブランド「レクサス」など輸出車を中心に生産し、生産能力は43万台に達する。
続いて、2004年にダイハツがダイハツ九州(大分県中津市)を設立し、現在は第3のエコカーの火付け役となった軽自動車「ミライース」などを手がけ、年間46万台の生産能力を持つ。
一方、日産は、九州工場に隣接する日産車体九州を10年1月に稼働させたのに続き、昨年10月に、日産の九州工場自体を分社化、日産自動車九州を発足させた。両社での生産能力は55万台だ。
人件費と立地魅力
各社が九州へ生産をシフトしているのは、比較的人件費が低いことがもともとの理由だ。