最後発メーカーながら、日本の大手家電メーカーを押しのけ全米シェア1位に輝いた。このファクスの技術はレーザープリンター製造につながる。
また、ソフト自販機の技術者が集まり、平成4年には通信カラオケ機器「JOYSOUND」が誕生。いまやJOYSOUNDは通信カラオケで業界を二分する有名ブランドに成長を遂げた。
過度の「選択と集中」は危険
小池利和社長は「企業は常に成長しなければならない」と強調。新規事業の模索はその流れにある。
かつて「モノいう株主」が幅をきかせたころ、米系の投資ファンドが同社の大株主に躍り出たことがあった。世は「選択と集中」の時代で、経営者は数字と効率を求められた。「カラオケと工作機械はやめて、プリンターに集中せよ」。ファンドの度重なる要求に対し、同社経営陣ははねかえし続けた。