日本マクドナルドHDの営業利益と既存店売上高【拡大】
次の“マジック”
「100円マック」に代表される低価格路線の拡充も疑問だ。消費者は値下げに飽きており、牛丼チェーンも一部で高価格路線に転換している。
原田CEOも「安いだけで需要は喚起できない」ことを認めており、価格と価値のバランスを測るのは一層難しくなっている。野村証券の繁村京一郎アナリストは「消費行動の変化に対して、経営者はみな答えを出せていない」と指摘する。
原田CEOは業績回復の次の“マジック”をみせられるのか、その手腕がいま一度試されている。(金谷かおり)