職人との会話を交わしながら商品を選ぶ「市場の楽しみ」がある=大阪市北区の阪急百貨店梅田本店「うめだスーク」【拡大】
「東急ハンズ」「ロフト」という2大雑貨店が計3店舗を構える大阪・梅田地区に、阪急百貨店が殴り込みをかけた-。同百貨店梅田本店(大阪市北区)に10月25日、新たな雑貨売り場「うめだスーク」(約2600平方メートル)が誕生。手作りの雑貨を集めたフロアは、これまでの百貨店にない形態だという。果たして関西の雑貨ファンを引きつけるのか。その実力は-。
大小バラバラの50店 露天風市場が出現
うめだスークは、阪急梅田本店9階の祝祭広場から10階に伸びる階段を上がった先にある。
売り場は文具と手芸用品を中心に据え、その回りに約50のアクセサリーや雑貨のショップが並ぶ。通路の幅がところどころ変わっているうえ、ショップの区画は大小さまざま。中にはショップ間の仕切りをなくした部分もあり、客は露天や雑居風の店舗を縫って散策しながら買い物を楽しむという仕掛けだ。
「スーク」はアラビア語で市場の意味。売り場を担当する阪急阪神百貨店の宇野新治・趣味雑貨営業統括部長は、これまでにない要素を持った売り場にしようと、平成22年春から約半年間、全国各地の集客スポットを歩き回り、この形にたどりついた。