職人との会話を交わしながら商品を選ぶ「市場の楽しみ」がある=大阪市北区の阪急百貨店梅田本店「うめだスーク」【拡大】
デザインから完成までに1年以上かかる手作りの腕時計、10年以上の歳月を費やしたタペストリーなどの力作、労作もあり「私だけのこだわり」を探す楽しみも演出した。
ショップの大半は、関西はおろか百貨店への出店も初めて。1~2年がかりで工房に足を運び、やっと出店にこぎ着けたショップも少なくない。
気になる売り上げだが、開店後間もないため、まだ未知数。阪急梅田本店は全面開業後の11月21~25日、売上高が前年同期比1・8倍、来店客数も2倍に達した。うめだスークも「1日の売上高が1坪(3・3平方メートル)あたり2万円」という目標をクリアしている。
百貨店の雑貨文化 関西に根付くのか?
関西の百貨店では、大規模な手作り雑貨フロアが根付かなかった。雑貨は単価が小さく、大阪のように家賃が高い大都市では商売が成立しにくいためだ。
例外は東京。家賃が高い一方で人口規模も大きく、一品もののようなニッチな商品でもマーケットは成立する。