問われる東海道新幹線の老朽化対策 安全の信頼度高めた「N700A」 (1/4ページ)

2012.12.12 07:55

JR東海の新型新幹線「N700A」

JR東海の新型新幹線「N700A」【拡大】

 2014年10月で開業から「満50歳」を迎える東海道新幹線。JR東海は来年2月に最新型車両「N700A」を導入し、世界が評価する新幹線の安全性・快適性にさらに磨きをかける。

 一方で、国内旅客輸送の大動脈を半世紀にわたって担ってきたインフラは、今や老化現象に向き合う必要にも迫られている。同社は2018年度以降の10年間で大規模改修に取り組む検討に着手しており、地震や津波など災害リスクへの備えも急ぐ。

 改良の最新型投入

 「東京スカイツリーの開業や(復元された)東京駅の駅舎など、東京の観光価値が上がった。名古屋、大阪からの利用客が多い」

 山田佳臣社長がこう笑顔で話すように今年の新幹線需要は好調だ。足元の東海道新幹線の利用状況は今年11月まで15カ月連続で前年同月実績を上回っている。

 東海道新幹線は現在1日平均333本を運行しており、約39万1000人の乗客を運ぶ。輸送量は1964年開業時の1.4倍に増えた。

改めて収益を支える屋台骨としての存在感の大きさを示す

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