JR東海の新型新幹線「N700A」【拡大】
だが、その世界に誇る安全性には経年劣化、老朽化のリスクが忍び寄る。64年の東京オリンピックの開催に合わせて開業した東海道新幹線は、五輪直前の5年間に集中的に建設が進められたことから、線路などの基盤インフラの更新ニーズも集中的に生じると予想されている。
このため、同社では18年度からの10カ年で、すべての鋼橋をはじめ、コンクリート橋、トンネルなどを対象に大規模改修を実施する計画を検討中だ。
ただ、大規模改修に踏み切れば運行ダイヤに支障が出ることは避けられない。旅客輸送への影響を最小限に抑え、収益を維持しながら、いかに迅速に改修を終えられるか。屋台骨の老朽化対策の巧拙が、今後の経営の浮沈を左右することになる。(西川博明)