日産自動車の最近のモノづくりの動き【拡大】
日産自動車が国内生産の維持に向け、新たなモノづくり戦略に着手した。苦戦が続く国内販売のてこ入れと工場の稼働率アップを図るためだ。キーワードは「逆」。
タイ工場から完成車を持ってくる「逆輸入」の拡大に加え、中国などから部品を調達し国内で組み立てる「逆ノックダウン(KD)生産」により国内生産を“意地”でも死守する考えだ。「アジアを巻き込んだ日本の新たなモノづくり」(志賀俊之最高執行責任者=COO)が始まった。
部品調達に“工夫”
今月5日に国内販売を始めた小型セダン「シルフィ」。中国やタイの同車生産拠点が使っている部品を輸入し追浜工場(神奈川県横須賀市)で組み立てる逆KD生産を取り入れた。国内から部品を海外に輸出し、現地で車両を組み立てるKD生産は一般的だが、その逆は珍しい。
「この台数で国内生産を維持するのは非常に難しい。だが、(国内生産を)あきらめたくなかった」。志賀COOは同日の発表会で、月販目標600台のシルフィを追浜工場で生産する意義を問われ、率直な思いを吐露した。