日産自動車の最近のモノづくりの動き【拡大】
韓国に部品を発注してから九州工場に届くまで25日かかっていたのを3日に短縮、大幅な物流コストの削減にもつなげる。
長引く円高に乗る
こうしたコスト削減策で国内生産を維持する一方、逆輸入の拡大にも取り組む。10月には、小型車「マーチ」に続き、タイで生産した中型セダン「ラティオ」を日本市場に投入した。マーチと同じプラットホーム(車台)を使い、現地での部品調達率を9割強に高めることで、8年ぶりの全面改良で性能などを高めたにもかかわらず価格をほぼ据え置いた。
日産が11年に投入した新型車はわずか1車種だった。それが12年にはノートやラティオ、シルフィなど6車種を相次ぎ発売した。生産地の最適化を追求しながら、柔軟なモノづくりを進めることで積極的な新型車投入につながった。
だが、国内販売の伸びは鈍い。12年の国内市場は、トヨタ自動車がハイブリッド車(HV)「アクア」「プリウス」で首位の座をキープ。ホンダは軽自動車「Nシリーズ」が好調に推移。1~11月販売は前年同期比でトヨタが40%増、ホンダが52%増となった。