薄型テレビの国内生産額【拡大】
もっとも、現状ではソニーの84型が168万円、13年2月に発売するシャープの60型も262万5000円と価格が高く、家庭への普及には時間がかかる。
アップルの新型テレビ開発に戦々恐々
次世代テレビ用のパネルと期待され、ソニーとパナソニックが共同開発に乗りだした「有機EL(エレクトロルミネッセンス)」も商品化のめどが立たず、救世主は見当たらない。
さらに各社が戦々恐々とするのは、開発が噂される米アップルの新型テレビだ。アップルの前最高経営責任者(CEO)、スティーブ・ジョブズ氏が生前に「テレビを再発明する」と豪語した製品が登場すれば、その衝撃度は計り知れない。
国内メーカーの一部はテレビ生産の「自前主義」へのこだわりを捨て、東芝と日立製作所が12年に入って国内生産から相次いで撤退。日立は中国などの海外メーカーに生産を委託し、収益の改善につなげている。
ソニーやパナソニック、シャープはいま、これ以上の売上高の減少を防ぐため「やめたくてもテレビをやめられない状況」(証券アナリスト)にある。
ただ、国内需要の低迷が長引くのは確実なだけに、追随を余儀なくされる可能性も小さくない。(大柳聡庸)