ビッグデータの世界市場予測【拡大】
日立製作所も昨年6月にビッグデータの専門家集団「データ・アナリティクス・マイスター」を立ち上げた。これまでの機械類のメンテナンス情報などを生かして故障時期などを予測。当面は得意とする発電用ガスタービンや空調管理などの分野で事業化を先行。3年後の売上高を1500億円と見込む。
活用法の確立必要
米調査会社ガートナーによると、ビッグデータ関連の世界市場は12年の約280億ドル(約2兆5000億円)から、16年には2倍近くに伸びると予想。米国で先行したが、世界に波及するIT分野として期待されている。
ただ、ユーザーにとって従来システムと比べた優位性や、具体的な活用例などが不透明なこともあって、「市場全体はまだおぼろげ」(NEC)だ。これを解消するには、情報分析力の向上だけでなく、経営への活用や、計画立案段階からのビッグデータ活用法をさらに磨く必要がある。
このため、NECはユーザー各業界に精通した専門要員を14年度までに200人に拡大するほか、日立は20~30人規模の専門家を200人に増やし、富士通も専門の人材を現在の100人から大幅に引き上げる予定だ。
IT(情報技術)ビジネスでは米国勢が先行するケースがほとんどだが、国内各社が米国に肩を並べるには、まず国内市場をしっかり確立することが求められる。(是永桂一)