LCC誘致に本腰を入れる中部国際空港=愛知県常滑市(内山智彦撮影)【拡大】
歴代社長はトヨタ自動車出身者が務め、コスト意識は徹底している。昨年度の航空旅客数、売上高はピーク時より2割程度減ったが、黒字化する経営体質に強化した。LCC専用ターミナル建設でのコスト削減は、施設使用料の安さに反映される。今回の建設でもコストの合理化を徹底し、誘致のPRポイントにする。
国土交通省の「空港管理状況調書」によると、乗客数で関空は中部の1・5倍、成田は同3倍と、差は大きい。共立総合研究所の河村宏明主任研究員は「LCCを活用した地方路線網の充実は、有効な生き残り策のひとつ」と分析する。
中部空港は旅客回復に向け、LCCを含む乗り入れ便拡大に本腰を入れている。小型ジェット機の増便などに対し、着陸料を8割引く大幅なディスカウントを23年春から始めた。今年3月までの暫定措置だが、継続する意向だ。
中部も2空港問題
LCCを中心に空港間で激化する誘致競争。希望の星となったLCCだが、航空旅客全体の底上げにつながるかは未知数だ。