主なLCC各社の今後の新路線・事業計画【拡大】
キャンベル・ウィルソンCEO(最高経営責任者)は「次の新路線をまだはっきり決めたわけではないが、今後、航空機材を増やしていく中、日本路線を充実させる」という考えを示している。
日本路線をいずれも台北経由とする点は、親会社のシンガポール航空の日本直行便との食い合いを避ける意味があるほか、「シンガポール、台湾からの海外渡航需要が高い」という点も踏まえる。
韓国のLCC最大手、済州(チェジュ)航空も「北東アジアでナンバーワンのLCCになる」(首脳)という野心を達成するには、隣国の日本市場は、「今後のコアマーケット(中核市場)」との認識だ。
2015年までに韓国発着で、新たに成田、札幌などの日本路線を設ける計画を明らかにした。韓国では日本より多いLCC5社がしのぎを削っており、まだ競争が始まったばかりの日本市場は、地元の韓国に比べても攻略しやすいとみる。
また、中国の春秋航空も「日本市場は重要」(王●(ワン・ユウ)副社長)という認識を示す。早ければ今年10月から日本法人を通じて成田空港を拠点に日本の国内線市場に参入し、来年以降は日本発着の国際線を飛ばす計画を描く。