4~12月期決算を発表するシャープの奥田隆司社長=2月1日、東京都千代田区(大橋純人撮影)【拡大】
また、下期を通しての営業黒字を目指し、25年1~3月期も黒字を見込むが、約3千人分の人件費削減を含む構造改革効果が9割以上というのが実態。リストラ効果が出尽くした後の営業黒字維持は厳しい。
シャープは主力取引銀行からの融資で息をつないでいるに等しいが、融資継続は下期(24年10月~25年3月期)の営業黒字化が条件。10~12月期の黒字は確保したものの、台湾・鴻海(ホンハイ)精密工業からの出資見直し交渉は3月の期限が近付き、依然薄氷の上を歩んでいる。
次の柱が見えてこない-パナソニック
パナソニックも「利益を確保しているのは、固定費圧縮など経営体質を改善していることによる」(河井英明常務)と、事情は同じだ。リストラなどによる固定費圧縮が、24年10~12月期決算で670億円分利益を押し上げた。マレーシアなどのテレビ用パネル組立工場を精算し、リチウムイオン電池の国内生産拠点も減らす。