原発新安全基準に電力会社困惑 理想と現実…ギャップに悩む関電 (3/4ページ)

2013.2.17 07:36

新基準骨子案の対策

新基準骨子案の対策【拡大】

 関電は「今後の検討チームの議論をみて、対応したい」として、判断を待つ構えだ。

 検討中、工事中

 関電は新基準の対策のうち、水密扉と移動可能な電源設備は全原発11基に設置した。だが、完成に時間がかかる施設では「工事中」や「検討中」が目立つ。

 津波対策では、美浜、大飯、高浜の3原発で防護壁が年内の完成を見込む。また、津波を防ぐ防潮堤は大飯が平成26年、高浜は27年、美浜は28年に完成する予定だ。

 このほか、格納容器内の圧力を逃して放射性物質を吸い取るフィルター付きベントと、常設の非常用ディーゼル発電機は27年度中に大飯3、4号機に設置する。ただ、残る9基ではいずれも「検討中」だ。

 猶予期間は

 新基準では、設置を義務づける時期も明確ではない。最も厳しいケースでは、新基準が施行される今年7月時点で全て完成していなければ「(大飯3、4号機は)止めていただく」(規制委の田中俊一委員長)可能性がある。

猶予期間については個人的見解に留まる

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