主要国の名目GDP比の債務残高【拡大】
その後の主要国の経済回復の遅れから、メキシコ会議では、目標を事実上、棚上げ。今回も、財政健全化の実施に「経済状況を考慮」との“注釈”が入った。
背景にあるのは、欧米の財政・金融政策のスタンスの変化だ。
リーマン・ショックの痛手がまだ癒えず、失業率の高い米国は、オバマ大統領が12日の一般教書演説で、「財政赤字の削減だけが経済政策ではない」と述べ、経済成長にも配慮した財政再建が必要と強調した。
欧州も、緊縮財政で経済が大きく落ち込む打撃を受けており、欧米とも財政赤字削減にたがをはめることには消極的だ。
一方で、財政拡大の余地が小さい米国もEU(欧州連合)も、景気刺激や金融システムの安定のため、今後も中央銀行が大規模な金融緩和を継続せざるをえない状況で、新興国の通貨安批判がエスカレートすることは避けたいとの事情もあった。