この新技術を搭載したスマホについては、昨年5月からKDDI(au)が国内販売を開始。市場の評価も高く、米国でも今春から現地の大手通信事業者を通じて販売に乗り出す。
米国の通信端末市場は年間1億7千万台前後。スマホ製造・販売などの通信事業で、京セラのシェアは約4・7%(2012年実績)と日本メーカーの中ではトップを誇る。
12年4~12月期は、米国への出荷台数が全体の約7割を占め、米市場での販売好調により同事業の売上高は前年同期に比べ約2割増となった。
ただ、米国では端末のコモディティー化が進んでおり、「デザインの斬新さや低価格だけでなく、端末の独自技術に期待しているユーザーが多い」(証券アナリスト)。京セラは今回の新技術で米国でのシェアを拡大し、売り上げ増加を狙う。