初公開!牛乳石鹸工場のヒミツ 「赤箱」「青箱」に隠された歴史 (6/6ページ)

2013.3.2 12:00

赤箱と青箱がペインティングされた安田工場の扉。社員らが休憩時間などを利用して描き上げたという

赤箱と青箱がペインティングされた安田工場の扉。社員らが休憩時間などを利用して描き上げたという【拡大】

  • おなじみの牛乳石鹸の「赤箱」と「青箱」。関西と関東ではそれぞれの認知度が違うという
  • 1回に約25万個のせっけんを生み出す大釜。室温が40度ぐらいまで上がる夏場の作業は大変だという
  • 歴代の赤箱パッケージ。下段中央にあるのが「ピンク箱」
  • 香料などを配合した後、一定の長さにカットされて押し出される棒状になった石鹸
  • 出来上がった棒状石鹸に触ると、少し温かく柔らかい
  • 完成して箱詰めされる「赤箱」(6個入り)
  • ピンクレディーのポスターなど懐かしい“お宝”を展示。歴史資料館内はまるでタイムカプセルのよう

 そして、社員ですら初めて目にする人が多いという“お宝”は、初代から9代目までの赤箱パッケージや、53年ごろのテレビCMに起用されていたピンクレディーのポスターなど、牛乳石鹸の原点を物語る品々ばかり。

 さらに目を引いたのは、赤箱でもない、青箱でもない、ピンク箱。岡本一彦・マーケティング部副部長(53)は「ちょうど不景気だった昭和49年、少しでも明るくしようと、赤箱からピンク箱に替えたことがあったんです。すると、売り上げが一気に落ちましてね。これはいけないと51年に赤箱に戻しました」

 真っ赤な箱から白い石鹸が出てくるインパクトが、いかに多くの人々の心をとらえていたかが分かるエピソードだ。

 「♪牛乳石鹸(せっけん) よい石鹸~」。工場から出てくるとき、耳慣れたフレーズを、知らず知らず口ずさんでいる自分に気がついた。今度また牛乳石鹸、使ってみようかな。


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