番組にはキャストとともにメーカーやブランドの関係者も出演する。注文状況や問い合わせ内容をリアルタイムで把握しながら、臨機応変に番組を進行。対面販売のような臨場感も味わえる【拡大】
番組からヒット商品
ショップチャンネルは1996年、ケーブルテレビなどの多チャンネル放送サービスのコンテンツとして誕生。放送開始時は1日の放送時間は約12時間で大半が録画放送だったが、徐々に生放送時間を拡大。2004年9月からは24時間生放送をスタート、それ以降は休むことなくさまざまな商品の情報を発信している。扱う商品もアパレルやジュエリーをはじめ、コスメ、台所用品、家電、生鮮食品まで、さまざまなジャンルやブランドがそろう。
人気商品も店頭とは異なっており、ショップチャンネルが火付け役となって生まれたヒット商品の例も少なくない。その一つが、2000年代にヒットしたパナソニックの乗馬型フィットネス機器「ジョーバ」だ。
ジョーバは、開発に多くの時間を費やした上に品質にも徹底的にこだわった結果、1台10万円以上という高価格に。加えて店頭では試乗を恥ずかしがる人も多く、発売当時は苦戦していたという。ところがショップチャンネルで紹介したしたところ、人気が出て販売累計1万台以上という大ヒット商品となった。「1つの商品を1時間かけて紹介しますので、開発秘話や運動効果などをじっくり伝えることができたようです。また番組内で実際に乗った様子も放送したので、多くの人にイメージをつかんでいただけました」(勝賀瀬さん)