中継機能を備えたソフトバンクモバイルの気球。重さ約10キロの装置が取り付けられている=8日、愛知県稲沢市【拡大】
実験では、震災で地上の基地局や中継局が倒壊したと想定。中継装置を搭載した気球を地上から約100メートルの高さに飛ばし、電波の中継に成功した。
「被災地に機材と数人の技術者が着けば、4時間程度で通信網を作れる」(藤井輝也ワイヤレスシステム研究センター長)といい、同社は今月中にシステムを全国10カ所に配備する。
一方、KDDI(au)は船舶に携帯基地局を置く「船上基地局」を計画。陸上の基地局が復旧できない場合、通話音声やデータを洋上で送受信する。既に技術開発を終え、2013年度内の実用化を目指す。
さらに太陽光発電パネルと蓄電池、商用電源の3つを制御して充電を随時行う「トライブリッド基地局」で、災害時も電力供給が途絶えないようにする。現在の約80カ所を今月末までに100カ所に増やす計画だ。