肉球を模したデザインが特徴の瞬足「エスチーター」【拡大】
2013年春夏モデルの「瞬足」新商品のプロジェクトがスタートしたのは、12年の2月だった。栃木県足利市の足利第1工場にあるミーティングルームで、前島氏は、第一開発課の大滝慎一氏らと新製品プロジェクトの具体化について話し合った。
その結果、「ソール(靴の底)のラバー(ゴム)の部分を減らすことで軽量化を実現する一方、ラバーの効率的な配置で地面に吸いつくような感触を出す」という大きな方向性は決まった。そして、前島氏のアイデアである「肉球」も採用される方向になった。
「エスチーター」は商品化に向けて走り出したが、前島氏らはいくつかの厚い壁にぶちあたる。その一つは「耐久性と軽さ」という相反する機能を両立させることだった。その課題に対しては、「デザインや設計を少しずつ変更し、耐久性の問題と折り合いが付けられるように微調整を繰り返した」(前島氏)という。