法林岳之さん【拡大】
スマートフォンで、大手携帯各社でコンテンツが「使い放題」になる独自サービスが相次いでいる。auは3月、「うたパス」に続き「ビデオパス」や「ブックパス」といった、毎月定額でコンテンツが使い放題になるサービスのiOS対応を開始。 ソフトバンクも2月、定額で動画が見放題の「UULA(ウーラ)」を始めた。NTTドコモも検討中とされる。その背景と今後を携帯業界に詳しいITジャーナリスト、法林岳之さんに聞いた。(産経デジタル 舟木純)
--各社が独自のコンテンツサービスに力を入れる背景は?
「フィーチャーフォンからスマートフォンへの移行時期だったここ数年は、各社ともスマホ端末の開発に力を注いできた。その甲斐もあって、高性能な端末が出そろった今、ユーザーに『いかにスマートフォンを使っていただくか?』という段階に入ってきた。しかし、各社が発売する端末のOSはiPhoneとAndroid端末が主流で、どの端末も機能面では差別化できなくなっているため、独自コンテンツで差別化を図るようになった」
--ほかには
「収益面でも、パケット通信料が定額化し、上積みが期待できない状態だ。各社は、独自のコンテンツサービスを強化することで、新たな収益源としたい意向だ」