両トップの意思疎通は?
これが本当なら、両社の経営トップが定期的に顔を合わせているにも関わらず、重大な経営課題についての意思疎通ができていなかったことになる。また「今回の提案自体、スパークスがウットラム側をあおったのではないか」とする業界関係者の声もあり、真相はいまだ不明だ。
今後は日本ペイントに対するウットラムの持株比率の引き上げや、日本ペイントによるアジア合弁会社の子会社化について協議を進める。
日本ペイント側にはウットラムとの協業関係を維持する必要がある。塗料市場のシェアを握る欧米勢や、M&Aなどで海外売り上げを急速に伸ばす競合の関西ペイントに対抗するためには、切るに切れない関係だからだ。
だが、不可解さを残したままで終了した買収劇は、両社の協議が難航する危険性をはらんでいる。(田村慶子)