ショットノートは、タブレット端末やスマートフォンを活用し、手書きのメモをデジタルで記録できる【拡大】
その後、勢いに乗った遠藤氏は、「ショットノート」の前身となる商品企画を提案するが、このときは採用されなかった。「ボツになったのは、企画を提案するタイミングが早かったため。まだ、スマホが今ほど普及しておらず、市場が発達していなかった」と遠藤氏は振り返る。
しかし、アップルの「iPhone(アイフォーン)4」の発売でスマホブームが到来。国内でも、スマホで写真を撮る世代の人口が増えていくと、商品開発をめぐる社内の雰囲気がまた変わり始めた。
スマホブームに目を付けた経営陣から「何か良い商品企画はないか」との声が聞こえ始めたからだ。遠藤氏らは満を持して「ここにあります」と進言した。一度はボツになった「ショットノート」の企画を示すと、今度は、経営陣の期待を込めた「GOサイン」が出た。