住友商事の主な小売り・メディア事業の海外展開【拡大】
海外進出を決めたのは2年前の4月。アジアはスマートフォン(高機能携帯電話)を駆使する若者が消費の主役となっており、メディア事業担当の大沢善雄専務は「テレビ通販や携帯のネット販売の成長スピードが日本以上に速い」という。なかでも、日本文化への親しみが深いタイへの進出は、アジアへの足場を築くには最適とされる。
2011年のタイのテレビ通販市場は約10%増の約84億バーツ(約260億円)と、爆発的な伸びを予感させる。化粧品、美容家電などの日本製品に加え、音楽コンテンツや番組配信を通じて旅行客も取り込む。今後は親日国のインドネシアやブラジルにも照準を合わせる。
文化輸出をめぐっては、韓流ドラマなど国をあげてのコンテンツ輸出を進める韓国勢が立ちはだかる。しかし、日本も「クールジャパン」を掲げて、政府主導でコンテンツ輸出に乗り出す。大沢専務は「日本メーカーや民間放送局とも手を組み、韓国勢に対抗する」と意気込む。