家庭の知恵で生まれた「ソルティライチ」 スポーツドリンクの常識に風穴 (4/4ページ)

2013.3.31 12:02

ソルティライチの開発を担当したキリンビバレッジの鈴木栄富主任(右)と現在担当する図子久美子主任

ソルティライチの開発を担当したキリンビバレッジの鈴木栄富主任(右)と現在担当する図子久美子主任【拡大】

  • キリンビバレッジが2011年7月に発売した「ソルティライチ」
  • タイでデザート「ローイゲーオ」の調理を見学するソルティライチの開発スタッフ

 追い風になったのは、皮肉にも震災が引き起こした節電需要だった。夏に空調温度を高めに設定する家庭やオフィスが増えれば、熱中症対策としてのソルティライチは、消費者の要請に応えられる商品といえた。かくして23年7月。「熱中・脱水対策に、水分と塩分補給。」とのキャッチフレーズとともに、ソルティライチは店頭に並んだ。

 それから数日。鈴木主任はコンビニなどの売り上げを示すデータに目を見張った。1店舗平均で通常4~5本といわれる低果汁飲料の日販が、ソルティライチは約2倍の7~8本を売り上げていたのだ。年間販売目標の45万ケースは1カ月で達成した。

 1月からは、図子久美子主任が商品担当に就いた。図子主任は発売当時、営業で赴任した広島県で、ソルティライチを売り込んだ経験を振り返る。「本当にみんなにこれを飲んでほしいと、会社が一つになった商品でした」。そして、こう付け加えた。

 「大切な人に飲んでほしいもの。それがきっと、消費者に受け入れられる商品になるんだと実感しています」。思いは、これからも受け継がれていく。(佐久間修志)

 ■ソルティライチ キリンビバレッジが展開する「世界のKitchen(キッチン)から」シリーズの第16弾。渇いたからだに塩分補給ができる熱中・脱水対策飲料。「ライチ」に「沖縄海塩」を合わせ、純水で割った。500ミリリットルペットボトル(143円)と1.5リットルペットボトル(330円)がある。

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