ソニーの事業部門別業績【拡大】
「Z」生んだ部門連携
「イチオシの商品だ」。NTTドコモの加藤薫社長は今年1月の新商品発表会で、ソニーのスマートフォン(高機能携帯電話)「エクスペリアZ」を指してこう強調した。通信会社のトップが一製品を名指しで推奨するのは異例だ。
「Z」は2月9日の発売以来6週連続で国内携帯販売台数でトップを記録した。その理由の一つが高性能なカメラ機能だ。
これまでなら、スマホの担当部門が社内購買で画像センサーなどを選び、自社のスマホに組み込んでいた。だが、「Z」は企画段階からデジタルカメラ部門が参画、画像センサーの設計を最適化するなどしてデジカメに引けを取らない高画質を実現した。
「Z」を生み出す原動力となった部門間連携。それを実現したのが昨年4月に設置した「UX・商品戦略本部」。各部署から人材が集まり、ソニーらしい商品を生み出すべく企画段階から日々、議論している。同本部の古海英之本部長は「組織の壁を越える」と強調する。