それをあえて折りたたみ式にし、表も裏も液晶画面にする。例をみない挑戦に異論も強かったが、企画担当の山崎仁史さんらは「画面が大きくて困る人はいない」「スマホの利便性が格段に広がる」と粘り強く主張。半ば見切り発車的に商品開発をスタートさせた。
メディアスWは4・3インチの液晶パネルを表と裏の両面に搭載。折りたたみ部分を広げれば2つの画面が並び、タブレットに近い5・6インチの大画面となる一方、閉じれば裏画面が自動的に停止し、1画面の通常のスマホと同じように使える。
両画面をつなげた際にも、文字や図面を拡大・縮小するピッチイン・アウトや、画面を上下させるスクロールが、通常のスマホと同様にスムーズに動くのが特徴だ。
海外では過去に画面を内側にしてたたむ両画面スマホはあったというが、今回のように外側に折る「さば折り型」は世界初という。内折りだと、着信やメールがあるたびに機体を開かねばならず、「通常のスマホより使い勝手が悪くなる」(山崎氏)ことから、ドコモは外折りにこだわった。