円安・株高の進行で、預貯金から投資商品へマネーをシフトする動きが目立ってきた=東京・丸の内の三井住友信託銀行本店【拡大】
安倍晋三政権の経済政策「アベノミクス」で円安・株高が進み、金融機関が販売する資産運用商品が好調だ。購入者は富裕層だけでなく一般層にも浸透、投資信託の残高は2008年秋のリーマン・ショック直前の水準を回復。1500兆円超の個人資産が投資にシフトする動きが鮮明になっている。
信託銀行、証券会社が注目するのは、顧客の資産運用を一括して引き受けるラップ口座だ。三井住友信託銀行は1日、ラップ口座と、がん・介護保険がセットになった「人生安心パッケージ」を発売した。
契約は1口500万円。がんによる31日以上の入院、または要介護2以上の認定を受けると1口100万円の保険金を受け取れる。資産運用商品に保険を組み合わせるのは業界初という。