昨年6月には、米ゲーム会社を約300億円で買収した。オリンパスには今年2月までに合計500億円を出資。医療機器分野の強化を目指し、今月16日には外科手術用内視鏡の開発などを手掛ける共同出資会社をオリンパスと設立した。平井社長は「新会社に最先端の映像技術や人材、資産を投入する」と意気込む。
縦割り組織を廃す
業績不振で深刻なのは、ソニーらしいヒット商品が生まれていないことだ。「最後のヒット商品」と呼ばれる家庭用ゲーム機プレイステーションの発売は18年以上も前に遡(さかのぼ)らなければならない。
危機感を強めた平井社長は、ヒットが生まれない理由の一つを縦割り組織にあるとみて、部門の垣根を越えて連携するための策を相次ぎ打ち出す。
「危機的状況のなか、どう復活させるのか。考えてほしい」。社長就任から1カ月がたった昨年5月、ブラジル・サンパウロ。平井社長は販売会社の従業員数百人を前にこう訴えた。