平井社長はこの1年間、国内外の事業所や営業所を自ら回り、社員一人一人と対話を重ねてきた。訪問先は欧米やアジア、中南米など20カ所以上に及んだ。「グループ16万人の社員に自分の考えが浸透してきた」(平井社長)と手応えを感じている。
部門間の連携も進みつつある。NTTドコモの加藤薫社長は1月の新製品発表会で、ソニー製のスマートフォン(高機能携帯電話)「エクスペリアZ」を「イチオシの商品だ」とコメントした。通信会社のトップが特定会社の一製品を推奨するのは珍しい。「Z」は2月9日の発売以来、6週連続で国内の携帯電話販売台数でトップを記録した。
人気の理由の一つは、部門連携で生まれた高性能なカメラ機能だ。デジタルカメラ部門が、スマホの企画段階から参画し、画像センサーの設計を最適化するなどしてデジカメに引けを取らない高画質を実現した。