「値上げは最終手段」 為替変動がリスク
今後は為替変動による値上げもリスク要因となる。「為替が変動するたびに価格を変えてはお客さまの信頼を失う。値上げは最終手段」(関係者)との思いはあるが、足元の円安傾向などで値上げを余儀なくされるケースもあるからだ。VWはいち早く5月から一部の車両価格の値上げに乗り出し、他社の追随も予想される。
はたして輸入車の勢いはどこまで続くのか。日本自動車輸入組合(JAIA)の担当者は「現時点では販売店が首都圏に集中しており、シェア拡大には地方の販売拠点拡充が不可欠」と前置きしながらも、「充実した品ぞろえに加え、小型化、低価格化も進んできた。このトレンドが維持できれば将来的には10%も見えてくるかもしれない」と期待を寄せる。
高価格帯が得意の欧州勢は、北米市場では1万ドル(約97万3000円)の大幅な値引きなどで販売力を維持してきたが、「日本では値引きをしなくても売れる」(証券アナリスト)強気の価格設定を貫けるメリットもある。今後、排気量を抑えたエンジンにターボなどの過給器を加える「ダウンサイジング技術」もさらに磨きをかけ、売り上げの維持拡大を目指す方針だ。(古川有希)