清涼飲料水の自販機売上高と台数【拡大】
アサヒ飲料とキリンビバレッジの飲料大手2社が5月上旬から、栄養成分が入った1本200円程度の「エナジードリンク」を自動販売機で売り出し、販路の拡充を図る。
両社は急増する需要への対応を理由にしているが、2014年4月に予定される消費税率の引き上げに備えた戦略との見方も業界内ではくすぶる。自販機での飲料販売は、競争の激しさから単価の一律的な値上げがままならないのが現状。
このため単価の高い商品を取り入れることで価格の硬直状態を崩し、消費税増税に合わせた値上げをスムーズに実現するのが隠れた狙いというわけだ。
ブランド力武器に
「自販機ならオフィスビル内など身近なところでも購入できる。自販機の売り上げアップにも貢献する商品だ」。アサヒ飲料マーケティング本部の松橋裕介課長は4月11日に都内で開いた発表会で、エナジードリンク「モンスターエナジー」を自販機で扱うメリットを強調した。