大京の山口陽(あきら)社長【拡大】
買収相次ぐ
“台風の目”となりそうなのは、かつてマンション発売戸数首位で、「ライオンズ」ブランドを展開する大京(24年は6位)だ。今年3月、業界中堅で「サーパス」ブランドを展開する穴吹工務店(高松市)を307億円で完全子会社化すると発表。
大京と穴吹工務店の24年の販売戸数を合算すると4506戸となり、住友不動産を抜いて4位に浮上する。大京の山口陽(あきら)社長は「当社はかつて量を追って失敗した。(供給量は)潜在需要をみて判断する」と語るが、復権に向けて戦略を積み重ねる。
また、近畿圏でマンション供給が多い大和ハウス工業(24年は5位)も4月、コスモスイニシアの第三者割当増資に応じると発表した。6月27日にコスモス株の64・11%を総額約95億円で引き受けて子会社化する。両社の発売戸数を合算すると4132戸で6位にとどまるものの、大手の一角に食い込む。