アベノミクスで活気づくマンション業界 上位争いで再編加速か (3/4ページ)

2013.5.6 12:00

大京の山口陽(あきら)社長

大京の山口陽(あきら)社長【拡大】

 買収相次ぐ

 “台風の目”となりそうなのは、かつてマンション発売戸数首位で、「ライオンズ」ブランドを展開する大京(24年は6位)だ。今年3月、業界中堅で「サーパス」ブランドを展開する穴吹工務店(高松市)を307億円で完全子会社化すると発表。

 大京と穴吹工務店の24年の販売戸数を合算すると4506戸となり、住友不動産を抜いて4位に浮上する。大京の山口陽(あきら)社長は「当社はかつて量を追って失敗した。(供給量は)潜在需要をみて判断する」と語るが、復権に向けて戦略を積み重ねる。

 また、近畿圏でマンション供給が多い大和ハウス工業(24年は5位)も4月、コスモスイニシアの第三者割当増資に応じると発表した。6月27日にコスモス株の64・11%を総額約95億円で引き受けて子会社化する。両社の発売戸数を合算すると4132戸で6位にとどまるものの、大手の一角に食い込む。

今後は来年4月の消費増税を見据え、住宅の駆け込み需要が生じる

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