崩れた“アップル神話” 米国市場にとっては明るいニュース? (2/5ページ)

2013.5.6 17:00

 株主の怒りを鎮めようと、アップルは決算発表と同時に今後2年間で1千億ドル相当の自社株買いと増配を発表。ため込んだ現預金の多くは米国外で寝かしており、米国に送金すると税金がかかる。これも社債発行が必要な理由だ。

 アップルは低金利に目をつけて資本コストを引き下げる財務ギアリング(てこ入れ)を狙った。

 原則として、将来の売り上げと財務戦略は関係ないので、企業価値が一定だとすると負債側の借金(社債)が増えると金利支払い分は税務控除されるうえ、借入金利が低まる分だけ株式の利回りが上がる(てこ入れ効果)。需給面でも、借り入れた分だけ自社株買いするので結果的に株価が上がる。

 一般に、ギアリングはリスクの高い初期投資が一巡して、収益が安定し始めた企業が取る財務政策である。

企業として次の段階、「成熟化」に移った証拠

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