受賞したのは、2007年から同社の「ビヒダスヨーグルト」などに応用されている「高菌数、高生残性ビフィズス菌含有ヨーグルト製造方法の技術」。同社が1969年に発見したビフィズス菌BB536を生きたまま製品中に残す比率を、従来に比べ2倍近く高めるという画期的なものだ。
ビフィズス菌は酸や酸素に弱い。このため、酸味のあるフルーツ入りやドリンクタイプのヨーグルトでは賞味期限まで菌を生存させることが大きな課題だった。それを「ラクトコッカス・ラクティス」と呼ばれる乳酸菌と混合発酵させることで、ビフィズス菌の増殖を促進し、生存性を高めることに成功した。
従来、ビフィズス菌入りの商品はさまざまな種類の味を実現することができなかったが、新技術でおいしさと機能性を両立させることを可能とした。現在では同社のヨーグルトなど13の商品に使用されている。