ビフィズス菌や乳酸菌の技術では日本企業が先行。食品で世界的大手の仏ダノンがヤクルト買収を画策したのも、成長が見込まれる乳酸菌分野での高い技術力の取り込みを狙ったとされている。
今回の受賞もあり、森永乳業にも世界から技術に関する問い合わせが相次いでいるという。今後、30カ国程度に売り込みをかける計画で、ビフィズス菌の生産を増強する方針。子会社の森永北陸乳業(福井市)福井工場を今年9月に休止した上で改修し、新たにビフィズス菌原料の生産拠点とする。その上で現地の食品・飲料メーカーに原料供給するほか、共同での製品開発を目指す。
商品差別化、多様な販売ルート模索
ビフィズス菌の研究開発力に定評のある森永乳業だが、それを業績拡大に結びつけるには課題も残る。
「ビフィズス菌と乳酸菌の違いをほとんどの消費者に正しく理解されていない」。そう指摘するのは、第2開発部の宮地一裕部長。「作り手側が価値ある技術と認識しても、消費者がその価値を理解できないことは多い」と話す。