三菱自、業績好調も本格復活は正念場 パジェロで一世風靡した面影なく… (1/4ページ)

2013.5.18 08:00

 軽自動車のリコールをめぐる消極的対応やプラグインハイブリッド車(PHV)の不具合に揺れる三菱自動車。だが、2013年3月期連結決算は10年ぶりに最高益を更新、足元の業績は絶好調だ。

 円安の追い風もあったが、アジアなど新興国市場の好調に救われた格好。さらに不採算工場の売却や車種の再編などに取り組んできたことも大きい。

 14年3月期は、世界全地域での販売増をもくろんでおり、最高益の更新を狙う。ただ、国内市場での存在感低下や、優先株処理など課題がまだ残っており、本格復活への道は予断を許さない。

 品質への不安払拭

 「過去にも深刻なリコール問題があったのに恥ずかしい。不退転の決意で改革に取り組む」

 先月25日の決算会見で、益子修社長は神妙な面持ちでこう決意を述べた。昨年12月にリコールに消極的だったとして国土交通省の立ち入り検査を受けたためだ。

品質への不安払拭に向けた取り組みは喫緊の課題

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