パナソニック、サイバー事業の勝算は? バブル市場は強敵ぞろい (4/4ページ)

2013.5.18 12:00

パナソニックの新事業

パナソニックの新事業【拡大】

  • トレンドマイクロのセキュリティー担当者(同社提供)

 サイバー被害が拡大する中で、「バブルといっていい」(関係者)ほどの急成長市場だが、パナソニックにとって手ごわいライバルもひしめき合う。

 24時間態勢でサイバー被害者の相談を受ける事業には、約300人のホワイトハッカーを雇うラックが既に参入。ウイルス対策ソフトについても、「ウイルスバスター」で有名なトレンドマイクロが、多くのシェアを占める。

 パナソニックグループが関西に地盤を置くのも“弱み”だ。

 あるセキュリティー企業関係者は「首都圏の経営者はセキュリティーへの投資意欲が強いが、関西の中小企業経営者の意識は低い」と指摘する。関西では、セキュリティー担当者を1人しか置かない中小企業もあり、「“根性論”で乗り切ろうする風潮もある」(専門家)とか。

 パナソニックは主力だった自動車、住宅関連事業の業績が思わしくないだけに、サイバー事業にかける意気込みは大きい。中核事業に育てられるか、今後の経営手腕が注目される。(板東和正)

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

実践で使える英会話を習得!業界最高峰の講師がサポートします。毎日話せて月5000円《まずは無料体験へ》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

サンスポ予想王TV

競馬などギャンブルの予想情報を一手にまとめたサイト。充実のレース情報で、勝利馬券をゲットしましょう!