【底流】欧州伝統に挑む「レクサス」 ブランド育てる“ストーリー” (3/4ページ)

2013.5.19 07:00

16日から発売したレクサスISの披露会=千葉県浦安市の浦安ヘリポート

16日から発売したレクサスISの披露会=千葉県浦安市の浦安ヘリポート【拡大】

 伝統やラグジュアリー(豪華さ)に飽き足らない富裕層から支持を得て、99年から13年連続で米国高級車市場でトップシェアを確立してきた。だが、東日本大震災で供給不足となる間に、BMW、メルセデスの欧州車ブランドに抜かれ、12年には3位に転落した。

 欧州メーカーには、1800年代後半~1900年代初頭から車作りをしてきた歴史、伝統がある。さらに欧州には、F1を始めとしたレースなど自動車文化も根付いている。

 「レクサスに足りないものは歴史とストーリー」。こう痛感したトヨタは4月から、豊田章男社長がレクサス事業を直轄し、ブランドの立て直しに乗り出した。「レーサーとしての顔や、『豊田家』という創業家の顔を併せ持つ自分が事業を直轄すれば、ブランドストーリー作りに役立つ」(豊田社長)との判断からだ。

 賛否両論の試み

 これまでのトヨタは万人受けを狙い、「批判もされなければ肯定もされない」車を作り続けてきた。

賛否両論だった「スピンドルグリル」

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