待機児童数と保育所定員数【拡大】
JPホールディングスの場合、水や食へのこだわりだけではない。監査員が各園の抜き打ち検査をして乳幼児の安全を確保。発達支援の専門家チームも設けており、園児の親からの相談を受け付け、アドバイスしている。
今年4月1日現在で全国121の保育園を運営し約1000人もの保育士を擁する同社では、職員のスキル向上に年間200回以上の研修も行う。
既存の社会福祉法人からは「金もうけを優先する」などと批判されるが、「運営主体の選定には保護者も入る。その選定過程で、そうした見方も変わる」(山口社長)。
実際、参入を積極的に認め、今年4月にいち早く待機児童ゼロを達成した横浜市では、株式会社設置の認可保育園が全体の2割を超えた。しかも「社会福祉法人よりも株式会社の保育園に応募が多く、満員になる」(横浜市港北区の保育園運営会社関係者)。
深刻化する待機児童問題を背景に、規制緩和によって2000年に株式会社の法的な参入規制はなくなっている。だが、現時点で参入を認める自治体はまだ全体の約3割。全国に2万4000近くある認可保育園のうち、株式会社が運営しているのは2%に満たない。