「い・ろ・は・す」の開発に携わったプロジェクトチーム。左から順に、松岡建之さん、福江晋二さん、小林麻美さん【拡大】
開発がスタートして約半年後、全国の清涼飲料の卸業者を集めた発表会を開き、新商品のミネラルウオーターを披露した。
発表会前日の夜、開発リーダーの福江さんは、ボトルをタオルのように“絞る”潰し方を何度も練習した。発表会の壇上で、空のペットボトルを手で軽く絞ってみせると、会場からは大きな歓声が上がった。期待以上の反応だった。
「絞るという行為で、“エコ”を視覚化することに成功した。ようやく自信が持てた」。福江さんはヒットを実感した。
商品名は、物事の始まりを表す日本古来の言葉「いろは」と、環境にいいことを意味する「LOHAS(ロハス)」を合わせ、「い・ろ・は・す」にした。「後発なので圧倒的に印象に残る名前にしたかった」と、マーケティング本部の小林麻美マネジャーは話す。
「ボトルを絞る」ことは、視覚だけでなく、聴覚、触覚にも訴える大きなインパクトを消費者に与えた。それを裏付けるように、販売数は21年5月の発売後、わずか3カ月で1億本を突破した。