【ITビジネス最前線】交通情報ナビアプリ「Waze」 (1/5ページ)

2013.5.27 05:00

 ■買収企業にも魅力の地図機能

 Waze(ウェイズ http://www.waze.com)は、ナビゲーションアプリを開発したイスラエル発のスタートアップだ。10億ドル以上とも言われる買収額をめぐってフェイスブックやグーグルの間で買収交渉が進むとうわさされ話題になっている。

 創業者の一人、エフード・シャブタイ氏は、自身や友達がスピード違反の切符をきられないようにするため、コミュニティーアプリを作りたいと考え、2006年にイスラエルでウェイズの基となるオープンソースプロジェクトを開始した。

 現在、ウェイズのサービスはGPS(衛星利用測位システム)を利用したソーシャルナビゲーションアプリとして4000万以上のユーザー数を誇る。ナビの機能に加えて、ドライバーが他のドライバーに向けて情報を更新することができるのが特徴だ。例えば、交通事故や警察による取り締まり、道路工事による交通規制などがあれば、それに気付いたドライバーが、その地域のウェイズユーザーに向けて通知を送ることができる。ウェイズの提供する道路交通情報は、100%ユーザーによって生み出されるコンテンツだ。

 ◆みんなで作る情報

 ウェイズは、自然にネットワークを形成する効果を持っている。それはSkypeの持つネットワーク性に似ている。Skypeの無料通話機能を初めて知った人は「これはいい」と思い、この機能を使って誰かと話せればもっといいのにと考えるだろう。そして、友達や家族にもSkypeをダウンロードするよう勧める。

 同じように、ウェイズをダウンロードした人は、マイカー通勤時にサービスを利用してみて「友達がみんな使うようになれば、もっと役に立つ情報が得られそうだ」と感じる。会社に着いたら、通勤に車を利用している人みんなにアプリを紹介し、ダウンロードするよう促すだろう。帰宅すれば、奥さんにもアプリを使ってみるよう頼むはずだ。

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