店内はカウンター11席。メンバーとお客さんが夢を語り合える空間を作ることに最もこだわっている=2013年5月12日、東京都港区新橋の学生居酒屋「あるばか」(学生居酒屋「あるばか」4代目メンバー撮影)【拡大】
経営はすべて大学生のメンバーで行い、出資金もすべてメンバーが出している。毎年3月にメンバーの代替わりを行う。店を任せる次代の人材を選び、店の権利を譲渡する。次代のメンバーは共同出資で店を買い取り受け継いでいく。雇われの身ではなく、全員が経営者なのだ。
だから給料も時給制ではなく、売り上げから経費を引いた営業利益分を出資額に応じて分配する仕組みだ。一般的なアルバイトをした方が、給料は高い。だが、金銭よりも価値のある、経験や人とのつながりが得られるのが最大の魅力だ。
他では話せなくても
今春から4代目になった。店内はカウンター11席のみで、メンバー3人で切り盛りする。料理は、店内で薫製にしたチーズ・ベーコン、こだわりTKG(卵かけご飯)といった先代から受け継いだ人気メニューに加え、肉みそ豆腐や手羽大根など新しいメニューも日々考案している。お酒は焼酎がメーンで、酒蔵に直接出向き、発掘してきた銘柄なども多く、珍しいと驚かれる。